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遭難から3日後にご家族からの捜索依頼を受け、捜索開始から数時間でご本人と思われる方を発見致しましたが、非常に残念な結果となりました。

今回遭難された方は、登山計画書の提出・山岳保険加入・GPS持参などしっかりと準備し入山されておられました。このため、早期の発見ができ、捜索費用もご家族のご負担にならずに済んだことだけは不幸中の幸いです。


栃木・群馬百名山の根本山では、今年に入り、遭難事案3件目の出動になります。遭難は上級者ルートではない一般登山道で発生しております。また、登山道は標識も少なく道迷いしやすい山です。


登山は、その一歩で生死が分かれる箇所があり、その一つの判断で自ら遭難を招く事態になることもあります。自身で確実な判断ができなければそこに留まり動かないことも大切です。一歩一歩を確実な判断で山と向き合っていただきたいと願います。




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今回早期に発見に至ることができたのは、岐阜県警山岳警備隊が遭難の可能性のある箇所の一部を既に捜索済であったこと、県警がご家族や民間会社に大変協力的であり捜索に必要な情報を適宜共有していただけたこと、またご家族らの必死の情報収集により、多くの一般登山者からの情報が得られたことで、捜索の範囲がある程度絞られた為と考えます。


しかし、行方不明者はいつも提出している登山届を今回に限り提出されていないこと、登山ではなくトレイルランを好む傾向にあることから、行動範囲や行動時間が読めず、捜索範囲は無限であり、捜索は長期化するのではと懸念していました。

今回、早い段階でご家族の元に戻ることができたことはよかったと思います。





 

ご家族にとっては、山の存在は受け入れ難いものになってしまったかと思います。家族を奪われたと山に憎しみを感じるご家族もこれまで多く見てきました。

しかし、遭難者の山行を見る限りでは、ご本人は山を愛し、山に生かされていた人生だったのではと感じます。ですから、生前に遭難者が愛していた山を、残されたご家族は嫌いにはならないでほしいと思います。同じ山を愛する者としての想いです。




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