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近畿地方某山域(2023年9月下旬発生)

  • 執筆者の写真: 陽介 深澤
    陽介 深澤
  • 5月22日
  • 読了時間: 2分

更新日:6月18日




1.概要

【捜索現場の地形】

山域全体が紅葉樹林帯だが、日当たりの良いところは針葉樹の植林地帯もある。また人の歩かれていない場所は低木が生えており藪で歩きづらい。登山道自体は斜面をトラバースしたり、尾根を歩いたり、沢沿いを歩いたりと狭い山域の中に複雑な地形が入り組んでおり、大変迷いやすい地形である。



2.発生状況と経緯

2022年9月中旬午前10時30分ごろ、遭難者は国道トンネル西口駐車場から入山。

同日15時頃に山頂付近の写真とともに「今から下山します。」と家族に連絡。

18時30分頃にも「少し帰りが遅れます。」との連絡を最後に連絡が途絶。

携帯電話の最終通信記録は19時05分。



3.原因分析

・滑落事故の可能性(沢の上部での発見、所持品の落下)

・日没後の行動による視界不良や判断力低下

・体調不良・疲労・道迷いなどの複合要因



4. 対応・捜索活動

・警察・消防による捜索(延べ3日間)9月中旬。 発見に至らず、公的捜索は一時終了。


・民間山岳捜索チーム「マウンテンワークス」による捜索(延べ3日間)9月下旬

初日:ご家族の依頼により、民間捜索隊が捜索を開始。遭難者と同じ登山口より入山登山道沿いの迷い込みの確認。


2日目:登山道の各迷い込みポイントを優先順位の高い順で捜索。国道沿いを巡回中の隊員により本人のものと思われる所持品を発見。


3日目:早朝より所持品が見つかった地点の上部の沢を捜索。 遭難者を心肺停止状態で発見。死亡が確認される。

発見現場の様子
発見現場の様子

5.捜索エリアと発見場所

入山口:S   下山予定地:G

青線:遭難者が計画していた登山ルート(登り・下り)

赤線:遭難者が実際に歩いたと推定されるルート(下山時)

✖印:遺体発見地点

緑線:民間捜索チームによる捜索範囲

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